
介護福祉士と保育士が統合
厚生労働省は少子高齢化と人口減で人手不足が懸念されている福祉人材の確保に向け、介護福祉士や保育士などの資格を一本化する検討に入った。戦後ベビーブームの「団塊の世代」が全員75歳以上になる2025年以降を見据えた動きで、介護施設と保育施設などを一つにまとめて運営できるようにすることも考えている。近く省内に検討チームを発足させ、利点や課題を整理する。【中島和哉】
出典:毎日新聞ーhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150411-00000003-mai-life
先日は介護福祉士の合格発表が有りましたが、今回は統合される可能性がある…というお話です。
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確かに人手不足の解消は出来るかもしれませんが、それに伴うデメリットもあるはず。
その点などを、少し考えてみましょう。
厚生労働省の言う統合のメリット
曰く、統合した結果汎用性のある資格となるため、求人も多く、生涯仕事を続けられるようになる。
よって、雇用対策にもつながるとのこと。
確かに汎用性のある資格を持てば、空いた席に座る形で働き続けられるかもしれませんね。
しかし、以下のような問題があることも忘れてはなりません。
統合の問題・デメリット
統合した結果、1つの資格でこれまで介護福祉士が行ってきたことと、保育士が行ってきたことの両方が出来る必要があるということです。
それぞれに専門性が必要な資格であるため、これらを統合した場合資格の取得は大変困難なものになるか…もしくは試験の難易度が下がり、サービスの質が低下する恐れがあります。
仮に資格の難易度が上がった場合、ますます人手不足に拍車がかかります。
しかし、サービスの質が下がれば、それは最も大きな問題と言えるでしょう。
また、教育機関も再構築しなければなりません。
個人的には、人数の埋め合わせよりも先に、労働環境の改善が先だと思うのですが…。
「一生働き続けられる」のではなくて、「一生働かないと生きていけなくなる」ように雇用されるのは、勘弁です。
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