
日本の研究費の少なさは、以前から話題となっています。
一説によると、日本の研究費はアメリカの5%程度と言われていますから。
今回青色発光ダイオード(青色LED)を製品化まで持っていったカリフォルニア大学の中村修二氏も、「日本には自由がない」とおっしゃっています。
今日はそんな、日本の研究費の実際について少しお話します。
青色発光ダイオードをご存知でない方は
【ノーベル賞】青色発光ダイオードとは?仕組みを簡単にまとめてみた。
↑こちらをご覧ください
青色発光ダイオード(LED)の開発で、2014年のノーベル物理学賞に決まった米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の中村修二教授(60)は7日、大学構内で記者会見し「LED技術を使えば(電力の乏しい)発展途上国でも光源ができ、役立つ」などと意義を語った。
会見には200人以上が詰めかけ、日米の研究文化の違いなどに話題が集中。中村教授は「日本の研究者はサラリーマンで、良い研究をしてもボーナスが増えるだけ」とジョークを交えて語った。引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141008-00000013-mai-soci
このように結果を残した人が日本に対して批判をする、これは大事なことです。
日本人は批判をしませんし、上手くいったときは「皆さんのおかげ」と言いますから。
それでは環境は変わりません。
特に私たち素人には研究費が実際に十分なのかどうか、わかりません。
ですからこういった声を大きくできる方が大々的に批判し、研究者以外の方の賛同も受けない限りは変わることはないと思います。
研究費の実際
例えば話題となったips細胞。
日本の研究費は5年で50億円、一方アメリカは1年で3000億円です。
また、日本と米国の医学研究費の比較についてこのようなデータもあります。
…( ´ω`)フム
勿論以上を踏まえて「よっしゃ!日本も来年からは3000億投資や!」とは出来ないのですが―それは予算の限界と同時にやはり国としての指標に違いがあるからみたいです。
と言うのも、日本はその研究にどれほどの価値があるか見極めることが下手なようです。
これについては以下が参考になります(クリックで拡大)。
引用元:yahoo知恵袋ー日本とアメリカの研究費に違いって何ですか?
日本は成果が出るかどうかわからない研究には投資出来ないんですよね。
ただしアメリカはどんどん投資して、当てて、元を取る。
どちらが正しいか一様には言えませんが、2000年に導電性高分子の発見と発展によりノーベル賞を受賞された白川英樹さんも
「昔は教育研究基盤校費があったからノーベル賞を取れたが、今後はそうはいかない」とおっしゃっています。
だからこそ上のように、外資ファンドに頼り資金を調達しているわけです。
これでノーベル賞をとって、果たして日本人は誇りに思いますか?
少なくとも中村修二教授は今回の研究一連に対し「怒り以外に何もない」とおっしゃっています。
またips細胞の件では、以下の記事もあります。
【ノーベル賞】受賞は本当に「国の支援のおかげ」なのか。資金難にあえぐiPS細胞研究の実態まとめ
私は、錦織圭選手が全米オープンで準優勝を飾った際に彼が半生を海外で過ごしていることから「本当に日本が喜ぶ立場なのか」という声が挙がったように、研究においてももはや”日本という国”の成果ではないように思います。
確かに日本人の発明。
しかし、日本の発明ではない。
だからこそ研究者の方々は”日本”に焦点を当てるのではなく、”研究”に焦点を当てどんどん海外を利用していくべきかと思います。
それこそがグローバルであり、日本がやっと「やばい」と気づくきっかけとなれるのではないでしょうか。
皆さんはどう思われますか?