
骨が伸びず低身長になる軟骨無形成症(ACH)の患者から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)に、高コレストロール血症治療薬「スタチン」を投与したところ症状が回復したと、京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授らのグループが発表した。肋骨(ろっこつ)が正常に形成されないタナトフォリック骨異形成症(TD)にも効果があったという。論文は18日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
引用元:低身長の難病、既存薬で回復=iPS使い実験、マウスで効果―京大
軟骨無形成症とは?
軟骨無形成症とは1万人~2万5千人に一人が発症すると言われている、手足が短いため背が大きくならない病気です。
この病気を持つ方は成人男性でも130cm前後までしか伸びないようです。
また外見のみならず、軟骨無形成からの無呼吸や中耳炎など様々な合併症を引き起こす可能性がある他、ほぼ全ての方が関節に痛みを覚えるそうです。
これまでの軟骨無形成症の治療は、この病気を治すというよりはこの病気を受け入れ、今の状態で如何にしてより良い人生を過ごすかと言うのが主でした。
また仮に治療法として有効だと考えられているものは、長期によるホルモン投与やイリザロフ法のような身体に大変負荷のかかるものばかりでした。
しかし今回のiPS細胞での発見は、根本的な治療に繋がる可能性が高いと見られています。
ただ普及はまだ先
引用元にもありますが、市販のスタチンを飲んでも効果は得られないそうです。
そればかりでなく副作用も考えられるので、決して服用しないようにと妻木範行教授もおっしゃっています。
今はただ期待しておくだけにしましょう!
おまけ
薬品関係のニュースでは、昨年名古屋大学が酔い止めに含まれる成分”メクリジン”が軟骨無形成症に効果があるとして注目を浴びました。
こちらは普段服用している人も多い為、多くの人が”身長を伸ばす目的で”服用されているみたいです。
ただ一日50mgの制限があったり、人に効果があるか実証されていない点から危険は拭えません。
やっぱり、身長が確実を確実に伸ばす方法は今のところなさそうですね(;´∀`)
因みに「身長を伸ばすために必要な食べ物」は、確かに存在します。
以下の記事にまとめているので、意識して食べてみてはいかがでしょうか?
こちらは副作用がないので、健康的に身長を伸ばせるかもしれません(^-^)